東京の差別の実態を踏まえた
⼈権教育・啓発のとりくみに役⽴てるために
部落解放・⼈権⽂化フォーラム実⾏委員会は2021年11⽉29⽇(月)に「部落解放・⼈権⽂化フォーラム2021」をオンラインで開催いたします。このフォーラムは部落差別をはじめ、あらゆる差別をなくすために⼈権教育・啓発活動を推進することを⽬的にひらくものです。
今日、⼈権をめぐる状況は、インターネット上の差別事件の増加やヘイトスピーチの横⾏など深刻さを増しています。「全国部落調査」復刻版出版事件をはじめインターネット上で繰り返される差別扇動や差別投書、差別落書などが増加しています。
また、⼟地差別調査事件や差別⾝元調査事件、⼾籍謄本等不正取得事件など後を絶ちません。これらの差別事件を分析すると今も部落差別が私たちの社会、生活の中に根強く存在していること、また格差社会などが差別を⽣み出す温床になっていることがわかります。
こうした中で包括的な差別禁⽌法や⼈権侵害救済法などの⼈権の法制度の確⽴が求められています。2016年12⽉には部落差別解消推進法が制定されました。また、2018年に「東京都⼈権尊重条例」「国⽴市⼈権・平和基本条例」が成⽴し、⼈権条例の制定が広がってきています。こうした法律や条例を活かして、部落差別を解消するための教育・啓発を着実に推進していきましょう。
企業、⾏政、教育機関、経済団体、労働運動団体、宗教団体、部落解放運動団体をはじめ、あらゆる⼈々が⼒を合わせ「すべての⼈の⼈権が真に尊重される社会、差別のない社会」をめざし、取り組みをすすめていきましょう。
今年は「水平社創立から100年―今こそ差別を許さない社会を築こう」をテーマに開催します。2022年3月3日に水平社創立100周年を迎えます。水平社は「人間を尊敬することによって自ら解放せんとする者の集団運動を起こせるは、寧ろ必然である。…水平社はかくして生まれた。人の世に熱あれ、人間に光あれ。」と高らかに宣言し、自主解放運動に立ち上がりました。水平社以来、幾
多の苦難を乗り越え、部落完全解放をめざした多くの人々の100年間の闘いと歴史に学び、差別を許さない社会を築いていきましょう。
つきましては本集会の意義をご理解いただき、東京の部落差別の実態を踏まえた 部落差別撤廃と⼈権確⽴に向けた⼈権教育・人権研修の⼀環として積極的にご参加いただけますように、ご案内申し上げます。